女優であるという事 ページ2
雪「…ドンヘくん？どうしたの…？」
足音がしたと思ったら、冴えない顔色で、それでもしっかり作り上げて仕事に行く用意で二階から降りてきたA。
携帯を耳に当てたまま顔を歪めて自分を見ているドンヘに声もかけず、ドンヘが用意しておいたコーヒーをマグに少しだけ注ぐ。
それを持ってリビングに戻ると、放りっぱなしだった鞄の中身を軽く確認して、コーヒーを飲みほした。
ドンヘは携帯を耳から下ろしてAに近づく。
DH「お前…仕事に行く気なのか…？」
繋がったままの携帯。
雪の耳にドンヘとAの会話が流れてくる。
Aはドンヘの顔も見ずに鞄を肩に担ぐ。
A「当たり前でしょ…主演女優が行かなくてどうすんの…。」
使ったマグをキッチンにおいてから、玄関への扉に手をかけた。
ドンヘは慌てて追いかけてAの肩を掴む。
DH「今日からスタジオなんだろ？あいつと顔を合わせて仕事するっていうのか！？」
A「…そうよ…。」
Aの身体を自分に向き直らせると
DH「よく考えろ…。あんな事があったばかりで…行かせられる訳がないだろ！」
と少しだけ声を荒げてAを説得するような口ぶりをするドンヘ。
Aは何も言い返さない。
DH「それに…あれだけ嫌な思いをさせられたのに、恋人役を演じられるのか？あいつと恋人になれるのかよ！？」
そう言われてAはキッと睨むような顔つきでドンヘを見る。
A「それが…私の仕事よ…。」
何があっても…
どうなっても…
例え…この体が切り刻まれても…
私と言う人間が存在している限り…
セットとカメラが私を待っている限り…
私はそこに立たなければいけない…
"カメラの前と…セットの中が…現実"
いつか聞いた雪の言葉を思い出してしまう。
DH「…行かせられない…。」
ドンヘも険しい顔をして、リビングの扉を手で抑えた。
ラッキーアイテム
革ベルト
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ゆちょみん(プロフ) - >はるちょるさん いつもコメントありがとうございます＾＾ いやぁ…大げさですが嬉しいです/// (2012年7月15日 8時) (
レス) id: e0d8d6d975 (このIDを非表示/違反報告)
はるちょる(プロフ) - 感動感動です！本当ゆちょみんさんの作品は素敵です！大好きです！ドラマ化してほしいです^^できます！！！でも、自分役の人に嫉妬しちゃいますね(笑) (2012年7月15日 1時) (レス) id: 585b654a98 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - >うーたんさん いつもありがとうございます＾＾ アメブロの方が皆さんアクセスしやすければ戻してもいいのですが…。まだ続きますが、次回作も書いている最中です＾＾ (2012年7月15日 0時) (レス) id: e0d8d6d975 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - >みやもさん コメありがとうございます＾＾ 読んでくださって嬉しいです♪最後まで見守ってあげてくださいね！ (2012年7月14日 22時) (レス) id: e0d8d6d975 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちょみん(プロフ) - >まおさん 切ないのはゆちょみんのお得意コースですからｗｗ (2012年7月14日 22時) (レス) id: e0d8d6d975 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆちょみん
| 作成日時：2012年7月12日 10時
