１０.森で追いかけっこ ページ11
side shp
shp｢はぁ………だる｣
自分の隊の訓練が終わり、ゾムさんに追いかけ回されクソ先輩にだる絡みされ軍団長には泣きつかれて、
全てを逃げ剥がしてきてやっと、静かな中庭で休息をとっていた。
夕食までどう逃げるか考えていたら、
｢ショッピくん｣
shp｢カミラさん｣
幹部の中の唯一の良心とも言える、俺の上司、カミラさんが走ってこちらに来ていた。
貴方｢この前言ってたワイヤー銃ね。ショッピ君の手に合わせてるから、前より使いやすいと思うよ｣
shp｢あざす｣
自分の癖に合わせて扱いやすいように変更されている点も説明を受ける。
すごく手に馴染んだ。
貴方｢また何かあったらエミさんの所まで直接持っていってね｣
shp｢はい。ありがとうございました｣
貴方｢ところでショッピくん｣
shp｢なんすか｣
貴方｢新調されたワイヤー銃、試してみたくない？｣
shp｢……はい？｣
ー
貴方｢ほらショッピくん追いついちゃうよ！｣
shp｢ｸｿｯ｣
場所は変わって、軍基地近くの森。
俺とカミラさんは追いかけっこをしている。
2人で。
くそ、なんでヒールなのに森の中走り回れるんだよこの人。
しかも超早いし。
カミラさんは、ワイヤー銃を使うのがとても上手い。
今だって、木の枝にワイヤーを引っ掛けて、振子の要領で飛んで、ワイヤーを巻き戻してを繰り返して、今はもう背後2mまで迫ってきている。
このままじゃ追いつかれてゴム弾を撃ち込まれる。
あれは結構痛い。
ん？追いつかれる？
あ、閃いた。 打開策。
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作者名：わを | 作成日時：2020年7月12日 1時
