そよ風、揺れる葉々【CS】 (ページ25)

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〚過去〛

一般的な両親のもとに、長女として産まれる。
両親からたっぷり愛情を注いでもらい、病気に罹ることなくすくすくと成長。
無事近くの幼稚園に入園し、当時から今のような性格をしており、どこか大人しい人物だった。
幼稚園での友人は沢山いたそうだが、今では誰かも覚えていない程度だろう。
入園してすぐに弟や妹ができたことで、だんだん姉らしくなる。
弟や妹のことはこの頃からずっと大切に思っており、両親に対しても大切に思う感情を持ち合わせていた。
そして何とも早いことに、クラシックをよく聞くようになったのはこの時からであり、この時はクラシック演奏者に憧れていた。

そして何も問題なく幼稚園を出て、ある小学校へ入学。
委員会は美化委員に所属し、クラブは音楽クラブに入り活動していた。
小学六年生の頃は美化委員長として委員会を全うしていた。
性格は変わらずこのままであり、あまり友人を沢山作るタイプでもなかったため、小学校の友人は5人程度。
しかし、今はあまり連絡はしていないそう。
習い事に関して、幼稚園児から小学生中学年の頃までは、ずっと柔道を習っていた。
優勝したことはないが、結構できた方であり、帯は緑色だった。
しかし、小学校高学年からはオーボエを習い始める。
オーボエはこの時の夢のためにも一生懸命頑張っており、技術はそこそこ高かった。

そんなこんなで何事もなく終えた小学校生活。
その後は試験を受けて合格し、中高一貫校の中学部に入学することができた。
委員会は美化委員、部活は悩んだ末にブラスバンド部に所属。
音楽は好きであり、先輩後輩にも恵まれたおかげで、練習以外で辛い思いをすることなく部活動ができていた。
友人関係も良好で同じように5人くらいできたそう。

それからしばらくして中学三年の頃。
テレビをぼんやり見ていると、1人のアイドルが写った。
名前も知らず、見たこともなかったアイドルに彼女は目を奪われた。
歌もダンスも完璧には劣る、それなのにこちらは自然と笑みが溢れる。
その番組にいたアイドルが、彼女には輝いたものに見えた。

この頃から彼女はアイドルになろうと、路線変更する。
両親は大絶賛であり、弟や妹も応援してくれていた。
それからまたしばらく、Ephemeral Idolのオーディションがあることを知り、合格に向け本格的に目指すこととなる。
しかし、ダンスなど全くしたことがなく、歌があまり得意ではかった彼女は、せめてオーディションまでにはある程度できるようになろうと独学で勉強。
努力の末、見事オーディションに合格した。