枯れることなく咲く花は【CS】 (ページ3)

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│ 性格ページ3

【性格】

さっぱりした性格であり、過去を引きずらない。
過去は過去、今は今と考えている。
そのため相手がかつて彼女に何をしたとしても、今の彼女はその事を咎めない。
気にしてもいなければ、むしろ忘れているかもしれない。
それほど過去に囚われず、今を生きている。

用心深く、慎重なところがある。
確認を二三回必ずし、また隅々まで確認する。
彼女が見落としをしたり抜かしたところなど見たことないほどそれは正確である。
行動する時も、もしもの事を常に考えているため、人によっては考えすぎだと思われるかもしれない。
しかしそのもしものおかげで、助かっている人もいるのである。

しっかり喜怒哀楽の感情を持っているのにも関わらず、それを表に出さない。
正確に言えば、出せないのだが。
それはまるで、そのようにプログラムされたロボットのよう。
楽しい話をされても、顔が動かないので「つまらなかったかも」と誤解させり、また逆に誰かを叱ったとしても「今、注意された？」としか思わせられなかったりする。
彼女が非情、冷酷と思われるのもこれが原因。
誰かの悲しい出来事も悲惨な出来事も、彼女は普通に接してしまう。

感情が表に出ないのは厄介なことで、彼女にとって一番それが辛いと思ってしまうのは哀の感情だろう。
どれだけ辛くとも、悲しくともそれが表現出来ない。
一度、その感情を出せた時があるが、その時は涙が左から一滴垂れたそう。
トーンも一定で声も揺らいでおらず、喋り方もどこも普通だったのに、ただ涙だけが一滴だけ。
それでも衝撃的過ぎて相手に慰められたそうだが。
それはともかく、感情が出ずに思い詰めたまま倒れてしまう可能性がある。
それこそ涙が出た時が彼女の心の限界に近かったのだろう。
彼女の感情表現が上手くできるものは、涙なのかもしれない。

そんな感情の鈍さから、何を思っているのか、何を考えているのかがわからない、とよく言われている。
ただそのままの意味で言っているのか、それとも何か含みがあるのか、嫌味や皮肉が混じっているのか。
初めて出会った人や、出会ってまだ然程時間が経っていない人をよく悩ませている。
しかしそれは無意味で、彼女に含みも皮肉も何も無い。

感情があまり見られないために、どんな時でも落ち着きがあるように思われることがあるが、そんなことは一切ない。
例えば驚いたりする時など、確かに表情からはなにもわからないかもしれないが、意外と行動に出ている。
何も喋らなくなったり、硬直したり。
悲しければゆっくり歩いたり、怒っていれば少し早めに歩いたり。
まあそんなのころだろう。