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【SV】
一人称：自分
二人称：貴方/君
声質：中性的で、音域が広い。歌う時には有利な声質だが、地声はこれといった特徴がなく、声の起伏もあまりない。怒鳴り声を上げたとしてもあまり大きな声にはならない。か細い声である。
「……初めまして。何方様でしょうか。自分に話しかける方なんて、早々いないと思っていたのですが……。早めに来てしまったことが悪いですかね。……自己紹介をしよう、と。成程、了解いたしました。自分は2年D組の“椿紅響”と申します。お会いしたことがないのは自分が夜間定時制の生徒だから、ですね。以後よろしくお願いいたします。」
「はい、どうかしましたか？ ……嗚呼、制服に関してですね。はい、それは、……。自分が、自分でいたいから、という理由だけではだめなのですか？ どうも、自分には男女で分けられるのが合わないらしく……。世間一般で言われる女性モノのシャツを着て、男性モノのズボンを穿くのが自分なんです。ネクタイも、リボンも付けたくありません。……はは、これ以上話しても無駄な様ですので、自分はここら辺でお暇させていただきます」
「……っっ、ええ、そうですよ。何故、貴方がそのことを知っているのやら。ですが、自分は自分ですよ。私じゃありません。僕でも、俺でもありません。……これ以上この話をするのはやめませんか？こう言ったものを掘り返されるのは少々苦手なのですよ」
「母さん。どうかしましたか？ ……もちろん、これがワガママなのは心得ております。大学は医学部に進学して、父さんのような医師になりますので、ご心配なく。実際、テストは高得点を取り続けておりますし。……100点でなければいけない、ですか。はい、分かりました。すみません、次回からは100点を取れるようにさせていただきます」
「ねえミク。……自分、もうダメかもしれない。本当は、ずっと、曲を作っていたいけど、親が、医者になれって言うんだ……。逆らったら、失望されるって、解ってるから、言えなくて、でも、最近、いい曲も作れなくて、ねえ、ミク。自分が生きている意味ってあるの……？ ごめんね、でも、ミクにしか言えないから。……メンバーのみんなは、こんなこと聞いたら、助けてくれるかな、こんな自分でも、助けて欲しいな」
「……なんで？ なんで、貴方達は、自分をそう、追いかけるんですか。自分の本性も、
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