秘めた想い 4 (ページ19)

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「さてと、俺たちも行こうか。」

『行こうかって…どこに？』

「もちろん、俺の家！割と近いから、寄ってってよ。」

『う、うん。わかった。』

何がなんだか…

積極的な子だと思ってたけど、ここまで強引だとは…

でも、不思議と嫌な感じはしない。

俺が流されやすいタイプだからかもだけど。

作間家も中々の資産家らしく、浮所家ほどではないにしても、大きな邸宅だった。

家に入って、優しそうなお母さんに挨拶をし、龍斗くんの部屋へ通された。

「ゆっくり寛いでね。おやつと飲み物持ってくるから。」

『うん、ありがとう。』

部屋のソファに座って、所在なく部屋を見渡していると、龍斗くんが戻ってきた。

「お待たせ、飲み物コーラで良かった？」

『うん、コーラ好きだよ。ありがとう。』

小腹も空いていたので、クッキーを食べながら一息つく。

「急でごめんね。思い立ったらすぐ動きたくなるんだ、俺。」

『そっか、少しびっくりしたけど、大丈夫だよ。』

「良かった。それ聞いて安心した。でも、飛貴くんには怒られるかもなぁ…まぁいっか。」

『怒られるって…そんなことは…』

「だって、昨日も瑞稀くん困らせてって怒られたしさ。たまに気難しいとこあるよね、飛貴くんって。でも俺は懲りないけど。」

そう言って悪戯っぽく笑う龍斗くん。

確かに龍斗くんは、憎めない雰囲気あるかも。