秘めた想い 3 (ページ42)

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『そうか…瑞稀まで。猪狩、何から何までありがとう。感謝する。』

「いえ…お役に立てて良かったです。それにしてもよく寝てましたね。」

『ああ… ずっと寝不足だったから…それで疲れが出たんだと思う。情けないよね。』

「寝不足は辛いですよ。誰でも続けば体調不良になります。何か悩み事でもあったんですか？」

『 …うん、まぁね。』

「そうですか… 今後は大丈夫そうですか？」

『たぶんね。とりあえず解決したから、寝れるかも。』

「ふふっ、そうですね。昨夜は爆睡でしたしね。」

いたずらっぽく笑う猪狩。

『ははは、、そうだな。』

俺も苦笑しながらそう返した。

久しぶりにゆっくり寝れて、頭のモヤモヤがスーッと晴れた感じがして気分が良かった。

瑞稀にもちゃんと謝って、仲直り出来たし。

それから…

あれ？

俺、、意識朦朧としながら…

瑞稀に何か言った様な、、

そうだ！

俺…確か、あの時、瑞稀への想いが溢れてしまって…

今更ながら恥ずかしさが込み上げ、思わず口を押さえていると、

「え、、先輩？急にどうしました？顔、真っ赤ですよ。まさかまた熱がぶり返したとか…」

『え、違う違う！だ、大丈夫だよ。本当に元気だから心配しないで。』

取り繕う様に慌てて笑顔を作る。

「そう…ですか。それならいいですが… 先輩、お腹空いたでしょう？朝食持ってきましょうか？」