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「 友達の為にそこまで尽くせるなんて凄いな。伯父さん、カッコいいと思う。」

感心しきった表情でそう呟く龍斗。


『 どうだかな… でも確かにアイツは外面だけはいいから。』

「 もう、素直じゃないんだから。伯父さん、見た目もカッコ良くて仕事もできるし、おまけに優しくて素敵な人じゃん。あんな人が父親なんて羨ましいよ。」


ここにもアイツの外面に騙されてる人間がひとり…


『 俺は叔父さんみたいに、温厚で自然体な父親が良かったけどね。』

「 えー、それ本気で言ってる? なんかうちの親父ってダサくない? お母さんの尻に敷かれてるし…」

『 そんなことない。叔母さんを大事にしてるところ…素敵だと思う。』

「 そう? いつもイチャついてて鬱陶しいけどね。まぁ…飛貴くんがそう言ってくれるなら、親父も捨てたもんじゃないのかな。」

そう言って照れくさそうに笑う。


憎まれ口叩いてても両親のことが大好きなんだろうな…

表情を見ていればわかる。


俺には到底わからない感情…


俺は…

あの両親に親しみを覚えたことなんて一度もないのだから。

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作者名:wawa | 作成日時:2020年8月8日 21時

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