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『 お前は、あんな連中と付き合うな。』
あんなパリピ連中と付き合ってたら碌なことにならない。
「 えー、俺だってもう高校生になったんだし、遊びたい年頃だよ。それに飛貴くんだって派手に遊んでるじゃん。」
『 俺とお前は違う。お前は簡単に騙されそうだから…近づかないのが一番だ。もっとまともな奴らと付き合えよ。』
「 騙されそうって失礼な。そんな迂闊じゃないよ。」
『 とにかくやめとけって。俺も最近は付き合ってないし。』
「 みたいだね。この間のパーティーで、飛貴くんにすっぽかされたって怒ってたよ。」
すっぽかしたって…大袈裟だな。
あんな軽い口約束なんて、あってないようなものだろ。
玲奈の奴、あの夜 放ったらかして帰ったこと怒ってるんだろうな…
『 あー、まぁな。気分がのらなかったから…仕方ないだろ。』
「 仕方ないって…ほんと飛貴くんは勝手だねぇ。」
『 煩いな…ほっとけよ。』
「 あんなに遊んでたのに… 急に真面目になったの? 伯父さんが日本に戻ってる間だけは猫被ってたけど、もうアメリカに戻ったんでしょ?」
『 猫被ってるって何だよ、俺はいつも真面目な優等生だ。』
「 よく言うよ… まぁ取り繕うのは本当に上手いけどね。そう言えば、伯父さんが高校生の居候 連れてきたんだってね。相変わらず伯父さんの行動は読めないよね。」
『 まぁな… 』
「 その高校生って何者なの? 飛貴くんのことだから調べたんでしょ?」
『 アイツの友人の息子だ。よっぽど大事な友人なのか知らないが、親子共々、手厚く面倒みてる。』
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作者名:wawa | 作成日時:2020年8月8日 21時