126.飛貴side ページ26
今日は、雄登も瑞稀くんも用事で帰りが遅めらしく… ダイニングで1人で夕食を済ませた。
そういえば、1人で食事なんて久しぶりかも。
昔は1人で食事することが殆どだったけど… 彼らと住む様になってからは違っていたから、1人だと逆に違和感を感じた。
「 飛貴様、デザートをお持ちしましょうか?」
『 いや… いらない。ご馳走さま。』
「 わかりました。雄登様や瑞稀くんがいないと何だか少し寂しい気がしますね。」
『 べ、別に寂しくなんてない。元々1人だったんだから…。鈴木さん、後でリビングに紅茶持ってきて。』
「 はい、わかりました。ご用意しておきますね。失礼いたします。」
そう言って鈴木さんは、食器を片付けてダイニングを後にした。
寂しいなんて…俺はそんな感情持ち合わせていない。
ただ物足りないというか…
何となく違和感があるだけだ。
いつの間にか、雄登や瑞稀くんがいることが当たり前になっていたのかもしれない。
リビングに向かうと、ちょうど鈴木さんが紅茶を準備しているところだった。
『 ありがとう。後は自分でやるから、もう下がっていいよ。』
「 わかりました。それでは後よろしくお願いします。」
自分で紅茶を注いで、リビングで一息つく。
紅茶の香りをゆっくり楽しみながら、リビングで寛いでいると…
玄関のほうから物音が聞こえた。
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作者名:wawa | 作成日時:2020年8月8日 21時