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そんな状況で嫁いできた叔母は、祖父だけでなく、うちの母親みたいな小姑までいて…きっと針のムシロだったに違いない。

それを乗り越えて、今では祖父に自分のことを認めさせたのだから、賢く強い人なのだと思う。


叔父夫婦は本当に仲が良くて、見ているだけで微笑ましくなる。

だからなのか、この家の雰囲気は温かくて居心地がいいんだ。


そんな家庭で育った龍斗は、素直で天真爛漫な性格で、温かな雰囲気を持っている。

『 本当にそう思ってるよ。うちの母親とは大違いだ。』

「 えー、飛貴くんのお母さん、キャリアウーマンって感じでカッコイイじゃん。俺は好きだよ。」

『 お前…変わってんな。叔母さんのほうが素敵だって俺は思うよ。』

「 いやいや、、口煩いだけだって。そりゃ飛貴くんには優しいだろうけど。」

『 まぁ、息子には小言くらい言うものだろ。黙って聞いてやれよ。それも親孝行だ。』

「 まったく、他人事だと思って。」

困った様に口を尖らせる。


「 そういえば…この間、玲奈さんからパーティーに誘われて行ったんだけど。」

『 は? お前、知り合いだったっけ?』

「 うん。ほら前に飛貴くんの誕生日パーティーで会ったことあるよ。」


そうか…あの時、玲奈も来てたんだっけ。

龍斗に目を付けるなんて、アイツも抜け目がない。

まぁ…龍斗は大人っぽいし、しかも家柄良しの長身イケメンだからな。

104→←102.飛貴side



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作者名:wawa | 作成日時:2020年8月8日 21時

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