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雄登くんに見せたかったって…
どういう意味?
あの時、見られてたの?
でも…雄登くんは何も…
一体、どっちなんだ?
気になって仕方がないけど…
飛貴くんにも雄登くんにも、本当の事を知るのが怖くて聞けそうにない。
そういえば…
今日の雄登くん、俺を避けてるみたいだった。
やっぱり、気づかれてしまったのかな?
知られたくなかったのに…
だとしたらきっと俺のこと軽蔑してる。
思ってた以上にショックを受けている自分に気づく。
これから…どう接したらいいんだ?
そんなモヤモヤした気分を抱えたまま…週末が過ぎていった。
そして週明け、月曜日の朝。
眠いなぁ…
まだ寝たい。
昨夜も飛貴くんとしたから…
寝不足なんだ。
でも遅刻しちゃうし起きなきゃ。
何とか起き上がって、急いで着替えてダイニングへ向かった。
「 おはよう、瑞稀くん。起きれたみたいだね。」
もう朝食を食べ終わってる様子の飛貴くん。
『 おはよう… うん、まだ眠いけど、何とか。飛貴くんは、今日は少し早いね。』
「 うん、生徒会の用事があってね。少し早めに出るよ。それじゃ、お先に。瑞稀くん、遅刻しないようにね。」
『 あっ、うん。いってらっしゃい。』
いつもと変わらない様子の飛貴くん。
でも…相変わらず何を考えているのかさっぱりわからない。
飛貴くんの一挙一動に、振り回されてばかりいる。
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作者名:wawa | 作成日時:2020年6月3日 9時