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よく言う。
それをわかってて挑発してきたくせに!
思いっきり飛貴を睨みつけた。
「 こわっ。そんな睨むなよ。瑞稀くんがお前の憧れの先輩だから…お前を挑発する為に利用してるとでも? バカバカしい、自惚れるのも大概にしろよ。」
『 何だと! よくもそんなこと言えたな!』
「 言うよ! まぁ…佐藤龍我の処分については、お前に対する ちょっとした嫌がらせだったのは事実だけどね。」
『 やっぱり… そうだと思った。』
「 でも、瑞稀くんに免じて許してやったんだから、もういいだろ。」
何がもういいだろだ!
どこまでも自分勝手な奴!
「 だけど瑞稀くんのことはまた別だ。お前とは関係ない。」
『 じゃ何で… わざわざ俺に見せつけたりしたんだ!』
「 何でって… そうだな、見せびらかしたくなったんだよ。ほら欲しかったオモチャが手に入ったら自慢したくなるだろ?」
「 瑞稀くんって反応が面白くてさ…俺を心底 楽しませてくれるから、最高なんだよね。」
無邪気な笑顔を見せる飛貴。
『 お前、何言ってる…? 瑞稀は…お前の新しいオモチャか?』
「 なんだよ、お前も欲しいのか?」
『 ふざけるな! 人を弄んで…そんなに楽しいか? お前はサイテーだ!』
「 相変わらずヒドイこと言うね。言葉遣いには気を付けろ。お前は野蛮だから嫌いだ。」
『 それはお互い様だ。俺もお前が大嫌いだ。』
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作者名:wawa | 作成日時:2020年6月3日 9時