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キスしたことくらいあるよ!
そう言い返したくなったけど…
こんな激しいキスは…知らない。
息苦しさで涙目になりながら、飛貴くんを睨んで息を整える。
「 その目… そんな目で見られたら男は止まらないよ。覚えといて。」
俺をジッと見つめて再び口付けてくる。
熱く激しい口付けに、もう何も考えられなくなって…
そして、流されるままに…
飛貴くんに抱かれた。
「 …ずきくん、瑞稀くん。大丈夫? 意識飛んでたみたいだけど…」
『 …ん… 飛貴くん? え…あっ…俺…』
そうだ… 俺、飛貴くんと…
急に恥ずかしさが込み上げてきて、思わずシーツを頭から被って隠れた。
「 え、ちょっと… 今更、そんな恥ずかしがらなくても。それより身体どう? 優しくしたつもりだけど…」
『 だ、大丈夫だから…!』
あんな風に抱かれるなんて…
飛貴くんは慣れてる。
「 そう、良かった。やっぱり女の子よりは負担かかるだろうから、少し気になってたんだよね。でも瑞稀くん気持ち良さそうだったし安心したよ。」
満足そうに笑って そう告げてくる。
『 あの…俺… シャワー浴びたい。』
「 そうだね、俺も浴びたい。一緒に浴びる?」
『 はっ? え、、ななな何言って…』
「 あははは、冗談だって。瑞稀くんって、ほんと面白いよね。いいよ、先に浴びてきて。」
『 うん… じゃ…お先に…』
俺は急いで服を着て、飛貴くんの部屋を飛び出し、バスルームに向かった。
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作者名:wawa | 作成日時:2020年6月3日 9時