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その日の放課後…

「 瑞稀くん、帰ろう。」

飛貴くんが俺の教室にやって来た。

「 よう、飛貴! 俺も一緒にいい? 帰りどこか寄ってかない?」

藤井くんが声をかけた。

「 あー、ごめん。今日は、瑞稀くんのお父さんのお見舞いに行く予定なんだ。だからまた今度ね!」


え!?

お父さんのお見舞いに行くなんて、聞いてなかったけど…

「 そっか、残念。じゃまた今度な。それじゃ、飛貴、瑞稀くん、バイバイ!」

『 うん、藤井くん、バイバイ。』

そう言って手を振った。


「 じゃ病院に行こうか、瑞稀くん。」

『 あの…本当にお見舞いに行くの?』

「 行くよ。井上さんって面白いし、話が合うんだよね。」

『 そう… 何度もお見舞い行ってくれてるみたいだね。お父さんから聞いてた。ありがとう。』

「 ふふっ、気にしないで。俺が好きで行ってるだけだから。却って迷惑だったりしてね。」

『 そんなことない! お父さん、喜んでたよ。お父さんも…飛貴くんとは話が合うみたい。』

「 そんな風に言ってくれてるなんて、嬉しいな。」

嬉しそうに微笑む飛貴くん。


飛貴くんの態度は…本当に今までと何も変わらないみたいだ。

そんな様子に、内心ホッとしていた。

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作者名:wawa | 作成日時:2020年6月3日 9時

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