愛さない約束 6 (ページ3)

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「でもデビューする前に会えるなんて、やっぱり離れられない運命なんだよ。そう思わない？」

『運命って… そんなこと…』

「だからもうモデルなんて別に辞めても構わないんだけどね。」

『え⁉ 何言ってんだよ、そんな無責任なこと許されると思ってるのか？』

「冗談だよ。色々世話してくれた岩崎さんに申し訳ないし、そんなことしないって。」

『そ、そうだよな。』

「まぁでも…瑞稀くん次第かな。瑞稀くんがまた、俺から逃げるようなことがあれば… 俺は全てを投げ出して追いかけるからね。」

そう言ってニヤリと笑う。

『それは脅しか？龍斗… お前、、変わったな。なんていうか…怖いよ。』

「そう？俺は変わってないよ。瑞稀くんが気付いてなかっただけでしょ。それより、あのさ…瑞稀くんに聞きたいことあるんだけど。」

『何…？』

「 … 瑞稀くんは、龍我さんと付き合ってるの？」

『え…いや、、違うけど…』

「そう… じゃ、もしかして浮所くんのこと、好きだったり…する？」

『は？なんで浮所くんが出てくるの？浮所くんとはそういうんじゃないよ。お互い似てるとこがあって…気が合うっていうか仲は良いけど。』

「ふーん… そうなんだ。そっか…何も話してないんだ。」

訝しんだ顔で小さく何かを呟く龍斗。

『龍斗？どうかした？』

「えっ…いや、何でもないよ。そっか、良かった。安心したよ。」