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「 急に悪いな。都合ついて良かったよ。」
『 うん…ちょうどタイミング良かったから。撮影、今日は早かったみたいだね。さっき、大昇に事務所で会ったんだ。』
「 そっか。 瑞稀は、那須と食事に出かけたみたい。」
『 大昇がそんなこと言ってた。最近、仲良いみたいだね。』
「 うん、まぁね。 お前は? 最近、瑞稀とは会ってるの?」
『 たまにね。でも、橋本くんも知っての通り、瑞稀くん最近 忙しいでしょ。』
「 そうだな… 確かに忙しい。無理しないといいんだけど。」
心配そうな顔で そう呟く橋本くん。
橋本くんは、何で俺に連絡してきたんだ?
瑞稀くんのことで、何か気になることでもあるのだろうか?
『 橋本くんは…瑞稀くんのことが心配なんだね。』
「 え… そりゃ…幼馴染みだし。それに最近は、何か悩んでるようにも見えてて。浮所、お前…何か知らない?」
『 えっ…いや…知らないけど。』
「 そう… お前にも話してないってことか。」
『 そもそも、悩みがあるなら俺より橋本くんに相談するんじゃない?』
「 どうかな… 瑞稀は、無理して抱え込んでしまうところがあるから…。それに、最近の瑞稀は お前のこと頼りにしてるみたいだし。」
『 俺を頼りに? そうかな…』
「 うん。俺はそう思ってる。前は俺だけを頼りにしてたから、正直、少し寂しい気持ちもあるけど…俺以外にも頼れる人がいた方がいいと思うんだよね。瑞稀の為にも。」
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作者名:wawa | 作成日時:2019年11月15日 8時