184 ページ34
『 大昇、おつかれ! 撮影終わったの?』
「 浮所、なんか久しぶりだな。 うん、今日の撮影は終わった。」
『 そっか、撮影は順調?』
「 うん、順調だよ。昨日は遅くまで撮影だったからさ、今日は早く終わって良かったよ。」
疲れたような笑顔を見せる大昇。
『 なんか顔が疲れてるな。休める時にゆっくり休んどかないとね。那須は?』
「 最近のアイツはパワフルというかめっちゃ元気。今日は、早く終わったから瑞稀くんと食事に出掛けたよ。」
『 え!? 瑞稀くんと? 何で?』
「 ほら、前に倒れた那須を送ってったことあって、そのお礼に食事をご馳走したいって言ってたから、それじゃない?」
『 ふーん、そっか… だったら大昇にもお礼しなきゃなのにね。』
「 あははは、確かに! まぁでも、俺はマネージャーだし、ちょっと違うだろ。それに あの日、那須を見ててくれたのは瑞稀くんだからね。」
『 は? えっ… どういうこと? 大昇は一緒じゃなかったの?』
「 一緒だったんだけど、俺…ちょっと急用があって、先に帰ったんだ。瑞稀くんは那須が目を覚ますまで付き添ってくれてたみたいで。」
じゃ…あの日は…
2人きりだったってこと…なのか?
あの日を境に那須の態度が変わった気がしていた。
まさか… いや、、そんなはずないよな。
嫌な胸騒ぎがしていた。
40人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:wawa | 作成日時:2019年11月15日 8時