愛さない約束 4 (ページ25)

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「あっ、瑞稀くん、おはよう。」

笑顔で声を掛けてくる那須くん。

『おはよう、那須くん。あれ、涼は？』

「涼くんは、あと少し撮るシーンがあるみたい。お先に上がらせてもらうね。」

『あ、うん。お疲れ様でした。』

岩「那須、お疲れ！明日のスケジュール確認してくるから、ここで少し待ってて。」

そう言って岩崎くんは控え室を出て行った。

那須くんと控え室で2人きり…

気まずいよ…どうしよう、、

早く戻ってきて、岩崎くん！

「瑞稀くん、あのさ… 今度、一緒に食事にでも行かない？」

『あっ、えっ、、食事？う、うん…いいけど…』

しどろもどろになる俺を見て、那須くんはクスッと笑いながら、

「瑞稀くん、なんか緊張してる？そんなに警戒しないでよ。返事は急がないって言ったでしょ。瑞稀くんのこと、もっと知りたいだけだから。」

『那須くん… あの、、その… 龍我と別れたって、、岩崎くんには、話したの？』

「ううん…まだだよ。タイミングを伺っててさ。千秋楽も終わったし、今日、話そうかと思ってたとこ。」

『そ、そっか。安心して、俺…誰にも話してないから。』

「うん、わかってるよ。瑞稀くんは勝手にそんなこと人に話したりしないって。まぁ、大昇には散々心配かけたし、ちゃんと俺から話したいって思ってたんだ。」

『うん、そうだね。』

もしかしたら…

龍我の話っていうのも、別れたって話かもしれない。