愛さない約束 4 (ページ21)

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171.瑞稀side ページ21

浮所くんの家に泊まった翌朝。

「 …ずきくん、瑞稀くん！起きて。もう10時だよ。」

『 …ん、、もう朝… えっ、10時！』

慌てて飛び起きた。

「今日は、昼からなんだよね？そんなに慌てなくたって、うちから行けば間に合うでしょ。」

『まぁ… それはそうだけど…』

だけど…涼に呆れられそうな気がして。

「朝食作ってあげる。待っててね。」

にっこり笑ってキッチンへと向かう浮所くん。

何だか機嫌が良さそうだ。

それから身支度をして、コーヒーを飲んでいると、浮所くんが朝食を運んできた。

「お待たせ。トーストとベーコンエッグだよ。簡単だけど。」

『ありがとう、充分だよ。いただきまーす。うん、美味い！』

「良かった。ねぇ、瑞稀くん。あのさ… 俺と暮らさない？」

『え！？急に何言い出すの…』

「急じゃないよ。前から考えてたんだ。橋本くんとは付き合ってる訳じゃないんでしょ？だったら俺とルームシェアするのもアリじゃないかなぁって。」

ニコニコしながらそんな話をする。

『いや…でも。別に今のままでも…良くない？』

「だって、そのほうがもっと一緒にいられるし。考えてみてよ、お願い！」

『え…うん、、まぁ、考えてみるよ。』

確かに… 涼に頼ってばかりもいられないって思うこともあった。

浮所くんとルームシェアか…

でもそれじゃ、今度は浮所くんを頼り過ぎてしまうことになるんじゃないかな…