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『 そんなことないだろ。お前はしっかりしてるし、充分に一族を引っ張っていける。』

「 買い被りすぎだよ。自分のことは自分が一番わかってる。俺じゃない、相応しいのはやっぱり飛貴くんなんだ。」

『 平行線だな… 俺はお前のほうが相応しいと思ってるよ。 だけど…お前の気持ちが聞けて、少しスッキリしたかも。』


ずっと…本心では納得してないんじゃないかって思っていたから。

「 そう。それなら良かった。 俺は曲げないからね。」

『 お前は昔から頑固だからな。でも俺も頑固だから。』

「 知ってる… 付き合い長いからね。」

『 そうだな… 一世、どうする、久しぶりだし、今日は泊まってく?』

気持ちをぶつけあって、お互いに少しリラックスできた気がした。

自分でも気がつかなかったけど、気が張ってたみたいだ…

「 いいの? 明日は日曜だし、じゃお言葉に甘えて泊まっていこうかな。」

はにかんだ笑顔を見せた。


笑うと可愛いのに…

昔から無口でクールだから、黙ってると怖そうに見えるんだよなぁ、一世は。

それから簡単に夕飯を作って、久しぶりに兄弟水入らずで過ごした。

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作者名:wawa | 作成日時:2019年11月15日 8時

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