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『 他に? そういえば話してる途中から優斗は怒り出してた…。将来的には涼と一緒になるかもって話をした時かな…』
「 え!? 高橋にそんなこと話したの?」
『 話したよ。何か問題ある? もちろん、涼とのことは形だけのことだからって説明したんだけどね…全く聞く耳持ってくれなくて、、』
浮所は、少し呆れたようにため息をつきながら、
「 そんなこと聞かされたら、高橋が混乱するのも無理もない話だと思うよ…」
『 え!? 何でだよ? 浮所、お前ならわかるだろ?』
「 そりゃ、もちろん…俺にはわかるよ。瑞稀くんの言いたいこと、十分過ぎるくらいにね。だけど、高橋には通用しないよ。」
『 通用しない?…どうして…俺の優斗への気持ちは変わらないって言ってるのに。やっぱり俺を信用してないってこと?』
「 いや…信用してないとかそういうことじゃなくて。根本的な感覚の違いっていうか…」
『 じゃ 俺はどうしたらいいんだよ?
優斗は…別れたほうがいい…なんて言い出して。あんな辛そうな顔で言われたら俺、何も言えなくて…』
あの時のことを思い出すと、苦しくて辛くて、気がついたら俺は涙を流していた。
『 優斗を失いたくない…別れるなんて考えられない。でも、どうしたらいいのかわからないんだ…』
「 瑞稀くん… 泣かないで。」
浮所はそう小さく呟いて、俺をギュッと抱きしめた。
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wawa(プロフ) - ハヤテさん» コメントありがとうございます(^^) 励みになります! (2019年8月15日 19時) (レス) id: 3b6a9e14ab (このIDを非表示/違反報告)
ハヤテ - おもしろかったです! (2019年8月15日 15時) (レス) id: ef8049b1e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:wawa | 作成日時:2019年6月14日 8時