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瑞稀くんは、下を向いたまま動かない。

『 え、、瑞稀くん…どうかした?』


「 ううん、何でもない… ちょっと緊張してて。 優斗に別れを切り出されたらどうしようって…怖くて不安だったから。俺…ホッとして力が抜けちゃって。」

そう言って微笑む瑞稀くん。


そうだったんだ…
そんなにも瑞稀くんを不安にさせてたなんて、、

俺はなんてバカなんだ!

『 瑞稀くん…俺、絶対に瑞稀くんから離れない。もう迷わないから。瑞稀くんの言うことだけを信じる。今まで、本当にごめん。』

「 優斗…俺のほうこそ、ごめん。俺も、優斗のことを不安にさせてたんだよね… そんなつもりなかったんだけど、自分の常識を一方的に押し付けてた。」

「 そんな常識、優斗には通用しないって…浮所にも言われて。それから、俺も考えたんだ。親の言うことは絶対で、何でも従うのが当たり前だと思ってたけど…ちょっと違うのかなって。」

『 瑞稀くん…俺のほうこそ、瑞稀くんの立場とか、環境を理解できてなかったから…。 いいんだよ、瑞稀くんは何も変わらなくて。』

「 いや、それは違うよ。 俺…優斗とのこと親に話した。 それ以来、ずっと口を聞いてくれないけど… 諦めずに説得して、ちゃんとわかって貰うつもりだから。」

『 瑞稀くん…ありがとう。でも、、口聞いてくれないなんて…大丈夫なの?』

「 大丈夫、心配しないで。時間かかるかも知れないけど、必ず説得してみせるから。それまで、待っててくれる?」

『 うん…うん。俺、待ってる。いつまででも待つよ。俺、瑞稀くんと一緒に生きていきたい。ずっと側にいたいから。』

「 うん、俺も。ずっと優斗と一緒にいたい… 大好きだよ。」

『 瑞稀くん…俺も、大好き。もう二度と離さないから。今、すっごく抱きしめたい気分。』

「 優斗、でもここお店だから…後でね。」

苦笑する瑞稀くん。

『 あっ、そうだった… あはは。じゃ、どこか2人になれるところに行こうよ。』

「 うん、そうだね。」

俺達は微笑みあって、ギュッと手を繋いでカフェを後にした。


良かった…

瑞稀くんと仲直りできて、本当に良かった。

これから何があったとしても、絶対にこの手を離さない。

そう誓った。


end

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wawa(プロフ) - ハヤテさん» コメントありがとうございます(^^) 励みになります! (2019年8月15日 19時) (レス) id: 3b6a9e14ab (このIDを非表示/違反報告)
ハヤテ - おもしろかったです! (2019年8月15日 15時) (レス) id: ef8049b1e6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:wawa | 作成日時:2019年6月14日 8時

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