73.優斗side ページ23
浮所と話せて良かった。
第一印象は最悪だったけど…
浮所は良い奴だよな。
瑞稀くんに対する想いの強さを、少し脅威に感じているけれど…
アイツは家柄も頭も良くて、俺に無いものを沢山持ってる。
だけど俺だって、瑞稀くんへの気持ちの強さなら誰にも負けないんだから!!
大事なのは気持ちなんだ。
これまでは家柄とか色んなことに引け目を感じていたけど…もう迷わない。
俺は、瑞稀くんに話をしたいとラインした。
応じてくれるか心配だったけど…
俺と会ってくれるって返事がきた。
良かった…瑞稀くんと話し合える。
少しホッとした。
瑞稀くんが何を話すかわからないから…不安はあるけど、俺の気持ちは ちゃんと伝えなきゃ。
そう決意を新たにして、放課後、待ち合わせのカフェに向かう。
教室を出て廊下を歩いていると、向こうから橋本くんが歩いてきた。
橋本くん…
俺と目が合って、軽く手を挙げて じゃぁなと挨拶をしてきた。
すれ違い様に、何を思ったか俺は橋本くんを呼び止めていた。
『 待って、橋本くん!』
「 何? どうかした?」
『 …俺、何があっても、瑞稀くんから離れない、絶対に。』
「 は? いきなり何だよ。」
『 橋本くんには、言っておきたくて。瑞稀くんを想う気持ちは誰にも負けないから! それじゃ。』
それだけ言って走り去った。
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wawa(プロフ) - ハヤテさん» コメントありがとうございます(^^) 励みになります! (2019年8月15日 19時) (レス) id: 3b6a9e14ab (このIDを非表示/違反報告)
ハヤテ - おもしろかったです! (2019年8月15日 15時) (レス) id: ef8049b1e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:wawa | 作成日時:2019年6月14日 8時