69.浮所side ページ19
高橋に伝えたいことは、全て伝えられたかな。
本当に、世話の焼ける奴だ…
俺も案外、お節介なとこがあったんだな…自分でも意外だった。
アイツ…ちゃんと瑞稀くんと話せただろうか?
きっと、大丈夫だ。
早く瑞稀くんに笑顔が戻って欲しい。泣いてる顔はもう見たくないから…
高橋と話した翌日の放課後…
帰ろうとしていると、突然 呼び止められた。
「 浮所! ちょっといいか? お前に話があるんだけど。」
え!? 橋本くん?
今更、俺に何の用があるって言うんだ?
『 橋本くん… いいよ。』
訝しみながらも了承した。
橋本くんの後について、屋上に向かう。
「 さっき、高橋が俺のとこに来て、瑞稀から絶対に離れないって宣言していったよ。」
『 え、高橋が?』
アイツ…大胆というか何というか、、予測不能な行動とるよな…
「 お前…昨日、高橋と話をしたんだよな? あんなに落ち込んでた高橋が息を吹き返したのは、お前の影響なんだろ?」
相変わらず、情報通だよね…
学校の生徒や先生の目は、橋本くんの目みたいなところあるからな。
『 確かに、高橋と話したよ。だけど俺は別に何も。俺が高橋を励ます理由もないし。』
「 お前もよく言うよな。だったらわざわざ話なんてする必要もないだろ?」
橋本くんは、いつだって…
全てお見通しだというような顔をしている。
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wawa(プロフ) - ハヤテさん» コメントありがとうございます(^^) 励みになります! (2019年8月15日 19時) (レス) id: 3b6a9e14ab (このIDを非表示/違反報告)
ハヤテ - おもしろかったです! (2019年8月15日 15時) (レス) id: ef8049b1e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:wawa | 作成日時:2019年6月14日 8時