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『 でも…今更、俺の話なんて聞いてくれるかな? そう思うと怖くて…』
「 だからって逃げてばかりいても何も変わらないだろ? こんなとこで泣いてるくらいなら、当たって砕けろよ、バカ!」
『 そんなバカバカ言わなくたっていいだろ! そういうお前は…瑞稀くんの何なんだよ?』
ずっとモヤモヤと燻っていた気持ちをぶつける。
「 何って、友達だよ。」
『 嘘だ! ただの友達じゃないよね? お前は、瑞稀くんのことが好きなんだろ!』
「 だったら何? 俺が瑞稀くんのこと好きだったら、お前は諦めて俺に譲ってくれるとでもいうのか?」
『 俺は瑞稀くんのこと諦めたりなんかしない! 絶対に!』
「 それなら俺のことなんて、関係ないだろ。ちゃんと瑞稀くんと向き合え! お前は…ごちゃごちゃと考え過ぎなんだよ。橋本くんに踊らされるなって忠告してやったのに。」
『 それは…確かに。お前の言う通りだよ。俺は、、いいように踊らされてたと思う。悔しいけど…』
肩を落として落ち込む俺を見て、苦笑する浮所。
「 お前って…熱くなったり沈んだり、忙しい奴だな。よく言えば素直なのかもしれないけど、めんどくさい奴。瑞稀くんも厄介なのを好きになったもんだ。やっぱり、俺にしとけば良かったのに。」
『 俺にしとけばって…お前、、』
「 まぁ、昔の話だよ。中学の頃の話。だから、お前の心配するようなことは何もない。」
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wawa(プロフ) - ハヤテさん» コメントありがとうございます(^^) 励みになります! (2019年8月15日 19時) (レス) id: 3b6a9e14ab (このIDを非表示/違反報告)
ハヤテ - おもしろかったです! (2019年8月15日 15時) (レス) id: ef8049b1e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:wawa | 作成日時:2019年6月14日 8時