初恋 bitter & sweet

6 ページ6

翌朝…
隣で寝ている瑞稀くんを見つめる。

昨夜は無我夢中で、何も考えられなかったけど、やっと実感が湧いてきた。

俺、瑞稀くんを抱いたんだ。

改めて嬉しさが込み上げてくる。

「 …ゆうと？ おはよう。」

『 瑞稀くん、起きたの？ おはよう。
あの…体、大丈夫？』

「 うん…たぶん。いや…ちょっと、腰、痛いかも…」

『 やっぱり、、ごめん。無理させちゃったよね。』

俺も初めてで、余裕がなくて…

瑞稀くんに触れたら止まらなくなって、暴走気味だったもんなぁ、、

反省…

「 ううん、大丈夫、気にしないで。
でも、次はもっと優しくしてね。」

そんな可愛くお願いされたら、またすぐにでも瑞稀くんを押し倒したい衝動に駆られちゃうよ！

でも我慢我慢…
俺は何とか理性を保って、

『 うん…次は暴走しないように気をつけるよ。だから、安心して。』

「 うん、よろしくね。」


それから春休みの間、瑞稀くんと遊んだり、デートしたりと充実した楽しい日々が過ぎていった。

春休みは短い。
明日からいよいよ、新学期。

4月からは高校2年生になる。

『 明日から新学期かぁ…
クラス替えあるのかな？ また瑞稀くんと同じクラスがいいなぁ。』

「 そうだね。俺も優斗と同じクラスだと嬉しいな。新学期ってちょっとドキドキするよね。」


そして新学期が始まり…

俺の願いはあっさりと打ち砕かれてしまった…

7→←5

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す