初恋 bitter & sweet

24 ページ24

『 何もしなくて大丈夫。黙って俺に身を任せてくれたらいいから。』

「 うん、わかった。」

手を伸ばして首筋に触れると、瑞稀くんはビクッと震えた。

いざとなると緊張してるのかな？

瑞稀くんの緊張が伝わってきたのか、俺もドキドキしていた。

そのまま瑞稀くんを抱き寄せて、首筋にキスを落とすと、打てば響くみたいに反応する。

その初々しい反応が嬉しくて、シャツを脱がしながら、身体中にキスを落としていく。

気持ちよくなってきたのか、トロンとした目をしている瑞稀くん。

そんな顔を見ていると、思わずキスしたくなり、唇にキスしようとすると遮られた。

「 待って！ その…ファーストキスは、大事にしておきたいから…」

ファーストキスを大事にしたい…？

そんなことに拘るなんて、女の子っぽいっていうか、乙女か？

こんな行為を許容してるのに、そんなことを言い出すから…

そのアンバランスさにビックリしてしまう。


『 ふーん、意外に純粋なとこあるんだね。』

「 意外って何だよ。俺は純粋だよ。」

『 俺とこんなことしてる人が、よく言うよ…』

「 だってこれは練習だから。今後の為に、お前が俺に教えてくれてる、授業みたいなものだろ？」

授業ときたか！

『 授業ね…まぁそう言えなくもないか。まぁ俺がしたような感じで相手をリードしてあげたら大丈夫だと思うよ。』

25→←23

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す