秘めた想い (ページ10)

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それから数日後、浮所さんはアメリカに戻って行った。

俺は週明けから、飛貴くん達の高校に編入することに。

友達…できるかな…

今は6月。

季節外れの転入生って感じだよなぁ…

「瑞稀くん、どうしたの？浮かない顔して。」

『飛貴くん… いや、あの学校に馴染めるかなって…心配で。』

「なんだ、そんなこと。心配しなくても大丈夫だよ。瑞稀くんならすぐに馴染めるって。俺が保証する。」

『そうかなぁ…。でも飛貴くんがそう言ってくれたら心強いな。』

「何かあったら俺に相談してね。これでも生徒会長だから。」

『へー、それは凄いな… 』

生徒会長か…
俺も中学の頃やってたことある。

あの頃は、まさかこんなことになるなんて思ってもみなかった。

何も知らず幸せだったよなぁ…

「瑞稀くん…？どうかした？」

『あっ、ごめん。ちょっと考えごとしてて。』

「まぁとにかく、考えすぎないほうがいいよ。なんとかなるって。」

『うん、そうだね。』

そうだ…

どうしようもなくて、どん底だったところを浮所さんが助けてくれた。

おかげで、また上を向いて前向きに生きていけそうなんだ。

ここからまたスタートなんだ。

頑張らなきゃ！