秘めた想い (ページ8)

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浮所さん… ほんと強引なとこあるけど、有難い話だと思った。

『わかりました。ちゃんと勉強します。』

「それでいい。明日には息子が修学旅行から戻ってくるから、学校のことは息子に聞くといい。戻り次第、紹介しよう。君のことも紹介しないとな。仲良くしてやってくれ。」

『はい。』

俺は人見知りだから…会うのが楽しみな反面、少し緊張していた。

仲良く出来たらいいな…

そして翌日、浮所さんに呼ばれてリビングに向かうと…

浮所さんの息子さんらしき高校生が2人いた。

あれ、息子さんって2人？
それとも1人は友達…とかかな？

2人とも整った顔をしていて、思わず見惚れてしまった。

「瑞稀くん？どうかした？」

『あっ、いえ…すみません、何でもないです。』

「そうか。それじゃ改めて紹介しよう、私の息子の飛貴と雄登だ。」

『あっ、どうも。俺は、井上瑞稀って言います。その…どうぞよろしくお願いします。』

緊張でどもりながら挨拶すると、ニコやかな笑顔を浮かべたイケメンがクスッと笑って、

「初めまして、飛貴です。瑞稀くんって呼んでいいかな？」

『あっ、はい。大丈夫です。』

「ふふっ、よろしくね。」

良かった… 優しそうな人で。

ホッと胸を撫で下ろしていると、もう1人のイケメンがジッと俺を見ていた。

あれ…何か不機嫌そうな顔…してる？