今日:15 hit、昨日:0 hit、合計:17,816 hit
小｜中｜大
50 ページ50
中学3年の時、母親が亡くなった。
女手ひとつで俺を育ててくれて…
きっと物凄く大変だったと思う。
裕福ではないけど、慎ましい生活の中で精一杯の愛情を注いでくれて、俺は幸せだった。
お母さんは体が強いほうではなかったから…働き詰めで体が悲鳴を上げていたんだ。
過労が持病の悪化に拍車をかけたのか…倒れてからあっという間に亡くなってしまった。
本当にあっという間で…
苦しむこともなく眠るように息を引き取った。
お母さんが亡くなったことは悲しかったけど…
これでやっとお母さんは安らかに眠れるんだって…心のどこかで安堵している自分がいた。
俺は1人でも大丈夫。
俺のことは心配しないで。
俺は強く逞しく生きていくから。
母親の遺影の前でそう誓った。
それからしばらくして、あの男が俺の前に現れたんだ。
俺の父親だと名乗る…アイツが。
今更、俺の前に現れて何なんだ？
母親が亡くなるまで俺の存在を知らなかっただと？
ふざけるな！
今まで…お母さんがどれだけ苦労してきたと思ってるんだ！
俺を引き取るなんて言い出したのも、俺の為なんかじゃない。
ただアイツが、良心の呵責に苛まれただけのことだ。
お母さんへの懺悔のつもりなのか？
どこまでも自分勝手な男だ…
こんな奴が俺の父親だなんて、最悪だ。
------------------------------------------
移行します。
話の進みが遅い上にダラダラと長い話になりそうです。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 30人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：wawa | 作成日時：2020年4月29日 17時
