秘めた想い (ページ48)

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「だって、那須と同じ高校に行きたかったんだもん。那須とはずっと一緒だったのに。お前は引っ越しちゃうし… 学校ぐらい一緒のとこ行きたかったんだよ。」

『龍我… お前の気持ちは嬉しい。でも、会おうと思えばいつでも会えるのに。』

「まぁいいじゃん。腕試しのつもりもあったんだよ。俺が本気出せばレベルの高い学校にだって入れるんだってね。」

『まぁな… まさか、受かるとは俺も思ってなかった。』

「だろ？凄いよね、俺。」

『調子に乗るな！赤点とらないようにちゃんと勉強しろ。』

「うっ、、それを言われると。だって周りもレベル高いし、難しいんだよ。」

『努力が足りん。大体、遅刻するあたりからなってない。』

「それは…反省してます。今後は気をつけなきゃね。でもまさか、遅刻で1週間の反省室行きになるなんて…参ったよ。」

それは… たぶん、俺への当て付けだったんだよ。

こんなこと龍我には言えないけど…

「でも1日で済んで良かったー。ガリーの話では、井上先輩が掛け合ってくれたみたいで。会長も厳しすぎたって思い直してくれたのかな？」

『え… 井上先輩って… 井上瑞稀？』

「そうなんだよ！那須も覚えてるよね。Ｊ中学の生徒会長だった井上先輩。まさか先輩に会えるなんて思ってなかったからビックリしたよ。」

まさか龍我と知り合ってたなんて。

そうか…それで反省室のこと知ってたんだ。