秘めた想い (ページ43)

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「大体、昔の友人の息子だか何だか知らないけど…借金肩代わりしたり、家に引き取って面倒見たりする？赤の他人にそこまでするなんておかしいって思わない？」

『それは…俺も不思議に思ったけど。でも、浮所さんは昔の恩返しだって…』

「恩返しね。瑞稀くんのお父さんは、その事何か言ってた？何か思い当たることあるのか聞いた？」

『 …聞いてないけど、、』

「ふーん。不思議に思うなら聞けばいいのに。本当は聞くのが怖かったんじゃない？」

『怖いって…何で？飛貴くんは何が言いたいの？』

「わかんない？雄登のこともあったし… 俺は最初から瑞稀くんのこと怪しんでたんだ。」

『怪しんでたって… そ、そんなバカなことあるわけない。誤解だよ！』

「誤解かどうかは調べてみればわかる。だから…瑞稀くんのDNA鑑定させてもらったよ。結果はこの中に。」

そう言って封筒を差し出してきた。

嘘だ…
絶対にそんなことあり得ない。

だって、俺のお父さんは…
お父さんだけなんだから。

そう思いながらも…封筒を持つ手が震えた。

万が一… いや絶対に違う。

そう覚悟を決めて封筒を開けた。