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だからって別に不幸だなんて思ってない。
愛情なんていらない。
そんなもの何の価値もないから。
俺は何不自由なく育ってきたし、優等生を演じるのも性に合ってる。
これまでだって何でも自分の思い通りにしてきた。
俺に逆らう者は誰であろうと許さない。
たとえ親兄弟でも容赦しない。
アイツに俺以外に息子がいたことを知っても、ただひたすらに腹立たしいだけで悲しくはなかった。
雄登の存在は忌々しい以外 何者でもない。
あの何を考えているかわからない、飄々とした態度も気に入らない。
今更のこのこと現れて跡継ぎの座を狙ってるのか？
そんなこと絶対に許さない！
あんな奴…絶対に追い出してやる！
そう決意を新たにした時…井上瑞稀が現れた。
まさかとは思うが雄登という前例もある…
あの節操なしの父親のことだ…
どうも怪しい。
井上瑞稀に関して、DNA鑑定も含め素行調査を依頼してある。
もうすぐ結果が出る頃だ。
待ってろ、お前の正体暴いてやる！
もしも…お前が兄だったとしたら…
雄登もろとも追い出してやるからな、絶対に。
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作者名：wawa | 作成日時：2020年4月29日 17時
