秘めた想い (ページ18)

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え、、怒ってる？

『でも…飛貴くんは優しいし、凄く良くしてくれてるよ。』

「アンタさ…そんなんでよく今まで生きてこれたね。アンタみたいな世間知らずは、騙されて搾取される典型なんだよ。ご愁傷様。」

『は？何なのそれ？どうして雄登くんにそんな言われ方されなきゃいけないの？気分悪い！』

思わずイラッとしてそう言ってしまっていた。

マズい…言い方悪かった。

『ご、ごめん。つい、カッとなってしまって… 』

「いや…俺も、流石に言い過ぎた…。悪かったよ。」

『えっ、、ううん。雄登くんからしたら…複雑な気持ちもわかるから。俺の方こそ気遣いが足りなくて。』

「あんたが反省する必要なんてないだろ。やっぱり…お人好しなんだな。」

呆れ顔で呟く雄登くん。

『あの…余計なお世話かもしれないけど…せっかく一緒に暮らしてるんだし、ましてや雄登くんと飛貴くんは兄弟なんだからさ…仲良くしたほうがいいんじゃないかな…』

「ほんとお節介。そもそも飛貴がそんなこと望んでると思うか？俺だってアイツと仲良くなんて考えただけで虫酸が走る。」

そこまで言うか…

「あんたは、俺とは違うから…飛貴もキツく当たることもないのかもしれないけど…」

『飛貴くんは、雄登くんには…その…』

「そりゃそうでしょ。俺が飛貴の立場でも、そう簡単に優しくなんて出来ないよ。だから…」

そう言いかけたところで、誰かがダイニングに入ってきた。