秘めた想い (ページ17)

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お見舞いからの帰り道…

『飛貴くん、今日はありがとう。おかげで、お父さんも安心できたみたい。』

「うん、それなら良かった。お父さん、早く良くなるといいね。」

『うん… 』

飛貴くんは優しくて気遣いができて、本当にしっかりしてるよな。

年下とは思えない…

「ん？どうかした？俺の顔に何かついてる？」

『え、、ううん。何でもないよ。ごめん。』

「変な瑞稀くん。お腹すいたね。今日の夕飯なにかな。」

家に着いて、部屋に戻って着替えてからダイニングに行くと…

雄登くんがいた。

『ただいま… 雄登くん。』

「おかえり。今日は遅かったんだな。俺はもう食べ終えたよ。」

『あっ、うん。帰りに父のお見舞い寄ってきたんだ。飛貴くんと一緒に。』

「ふーん、そう。」

何となく、気まずい空気だ。

相変わらず、雄登くんは素っ気なくてあまり話せる機会もないままだったから…

『えと…お腹すいたなぁ。今日の夕飯何だったの？』

「ビーフシチュー。」

『わー、それは楽しみ！ビーフシチュー好きなんだ。』

冷めた目で見られる。

何だろう…
俺、やっぱ嫌われてんのかな…

雄登くんに話しかけるの虚しくなってきた。

「飛貴には気を付けろって…言ったよな？ちゃんとわかってんの？」

苛立たしげにそう告げてくる。