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思い当たることがなくて…
でも無視されるのはショックだよな…
なんてことを考えていると…
「 おい… おいって！」
『 はぇっ、、えっ、俺？』
てっきり無視して通り過ぎたのかと思っていたら…雄登くんは振り返って俺を呼んでいたみたいで。
『 ご、ごめん。また無視されたのかと思ってたから…』
「 無視ってなんだよ。人聞きの悪いこと言うな。」
いや… 何度か無視したよね？
俺の被害妄想？
いやいや、そんなことない！
イマイチ釈然としなくて首を傾げていると、
「 アンタさ… 飛貴のこと、あまり信用しないほうがいい。それが身のためだ。じゃあな。」
それだけ言い残して去って行った。
え… どういうこと？
飛貴くんのこと、信用しないほうがいいって… なんで？
飛貴くんと雄登くんは…やっぱり気まずい関係なのかもしれない。
ずっとお互いの存在を知らずにいたのだとしたら… 戸惑いのほうが大きいに違いないだろうし。
もしかしたら、ここでの生活は一筋縄ではいかないかもしれない。
漠然とした不安が頭をよぎった。
取り越し苦労であれば良いのだけれど…
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作者名：wawa | 作成日時：2020年4月29日 17時
