天使の恋わずらい (ページ10)

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瑞稀の運命の相手…

今生でのアイツは確か、他大学の学生だったな。

アイツのことなんて知りたくもない、顔も見たくない！

だから必要最低限のことしかチェックしないようにしている。

今生でも既に出会ってるはずだ。

遅かれ早かれ 2人は惹かれ合う運命。

せめて、それが少しでも遅ければいいのにと願ってやまない。

あーあ、瑞稀と遊びたかったのになぁ…

どうしようか…今日はもう帰って休むか、、

そんなことを考えていると、不意に後ろから声をかけられた。

「おーい、龍我！」

『はっ、えっ？飛貴、お前どうして、こんなところに。』

「えへへ、、来ちゃった。龍我のこと、気になっちゃってさ。あの子に会えた？」

『ああ、、そりゃもちろん。何だよ、お前、暇つぶしか？』

「そんな迷惑そうな顔しないでよ。俺も下界に少し興味が湧いちゃってさ。初めてだから右も左もわからないんだ。色々、教えてよ。」

『教えてって… 別に教えるようなことなんてないけどな。まぁいいや、俺もちょうど暇を持て余してたし、付き合ってやるよ。』

「やったー！そうこなくっちゃ。」

それから飛貴と2人でカフェで食事をしたり、カラオケに行ったりした。

飛貴は、全てのことが新鮮で楽しかったみたいで、終始はしゃいでいた。

コイツ、下界での生活にすぐに馴染みそうだな。

飛貴の適応能力の高さに思わず苦笑してしまった。