天使の恋わずらい (ページ48)

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「わかった。俺はまだしばらくはこっちに居るつもりだから、安心して俺に任せて！」

『ありがとう、恩に着る。』

「うん。堕天使が何かしてこないとも限らないからね…気をつけておくよ。」

『うん。でも、アイツが何かしてくることは…おそらくないと思う。ましてや瑞稀に危害を加えるようなことはしないはずだ。』

「 …なんかさ…さっきから不思議だと思ってたんだけど、その堕天使のことやたらと庇うよね。なんで？」

『えっ…いや、別に庇ってなんか。ただ…あの堕天使、作間は…少し俺に似てる気がして…』

「似てるって… 堕天使なんて敵なんだからね。変に共感してる場合じゃないよ。ちょっと、大丈夫、龍我？」

『大丈夫だよ。アイツは敵だってわかってる。だからアイツの口車にはのらないし、天界に戻るんだから。』

「そうだよね。もう関わることもないだろうし。」

『お前こそ、堕天使には気をつけろよ。』

「わかってる。魔界の勢力にも油断は出来ないからね。でも俺は今のところ、他の天使にも堕天使にも会ったことないんだけどね。逆に会ってみたいくらいだよ。」

『バカ…やめとけ。碌なことにならないに決まってる。』

「ははは、まぁそうだよね。じゃ龍我、元気でね。俺もしばらくしたら天界に戻るから…その時まで、またね。」

『ああ…またな。お前こそ、あんまり羽目を外しすぎるなよ。』

苦笑する飛貴と挨拶し合って、カフェを後にした。