天使の恋わずらい (ページ46)

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その翌日… 飛貴から会いたいと連絡があった。

そういえば、雄登に呼び出されて以降、連絡してなかったから…

アイツにもちゃんと伝えておかないといけない。

それに頼みたいことがあるんだ。

その日の午後、街中のカフェで会う約束をした。

「龍我！こっちこっち！」

カフェに入ると、先に着いていたらしい飛貴が声をかけてきた。

『早かったな、飛貴。』

「そりゃそうだよ。あれからどれだけ心配したと思ってるの？連絡待ってるって言ったのに、なんの連絡もないから…」

憤慨した様子でそう話してきた。

『悪かったよ… 色々あって。俺も混乱してたから、つい。ごめん。』

「いや…えと、、そんな素直に謝られたら…何も言えないけど。一体、何があったの？」

俺は飛貴に事の顛末を説明した。

予想以上の出来事に、流石の飛貴も驚いていた。

「まさか…堕天使が絡んでいたなんて。全くアイツらは碌なことしない！一体…何の為にこんなこと。」

『 …うん。だけど、アイツはアイツなりの考えがあったみたいだ… 』

俯いてそう呟く。

「龍我？どうしたんだよ… こんなことになったのも全部その堕天使のせいだろ？」

『もちろん… キッカケはそうだけど…結局、アイツの仕掛けた罠に…いや、誘惑に勝てなかった俺のせいなんだ。』

「龍我…そんな… そんなに自分を責めるなよ。それに、まだ取り返しはつくんだろ？」

『うん。今ならまだ、何とか…ね。瑞稀とお別れするのは辛いけど…そうするしかない。』