天使の恋わずらい (ページ43)

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俺はどうしたら…

アイツには元に戻すなんて言ったけど、瑞稀の側から離れるなんて…

そんなこと、俺には…

「 …ゅうが…龍我ってば！」

ハッと気がつくと、バイトを終えた瑞稀が目の前に立っていた。

「どうしたんだよ、ボーッとして。待ちくたびれて寝てた？」

『えっ…いや、違う。ちょっと…考え事してただけ。』

「ふーん。あれ、龍斗は？」

『アイツは…もう帰ったよ。』

「そっか。結構盛り上がってたじゃん。何の話してたの？」

何の話って…

何も知らず無邪気に聞いてくる瑞稀を直視できなくて、思わず目を逸らす。

『別に… 初対面だし、自己紹介とか他愛もない話だよ。』

「龍我？なんか変じゃない？」

そんな俺を見て、訝しんだ様に聞いてくる。

『変とは何だよ、ひどいな。本当に何でもないから。』

「怪しいなぁ。あっ、わかった！俺の噂話してたからバツが悪いんでしょ？」

『だから、そんなんじゃないって！』

気がついたら、思わず大声でそう否定していた。

しまった…

瑞稀の様子を伺うと、驚いた顔で固まっていた。

「そ、そんなに怒らなくたって… 冗談で言っただけなのに。」

『えと…その、ごめん。大声だしたりして。怒ってないから… 帰ろう。』

「うん…」

何やってるんだ、俺は。

ごめん、瑞稀…