天使の恋わずらい (ページ42)

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作間は大きなため息をついて、黙っていた。

重苦しい沈黙が流れる中、しばらくして作間が口を開く。

「まぁ、これからどうするかは、お前と瑞稀が決めることだから…俺が口を挟むことじゃないよな。」

「決められた運命に従うだけなんて、俺は真っ平御免だけどね。未来は自分の力で切り拓いていくものだって…俺は思ってる。」

そう言いながら俺をジッと見つめてくる。

何だよ…
まるで俺を責めるみたいなその目は。

『そうだよ…お前がとやかく言うことじゃない。だから、お前も瑞稀の前から消えろ。』

「は？勝手に決めるなよ。」

『お前が瑞稀の前から姿を消さないなら、俺にも考えがある。』

「何だよ、力づくで俺を排除しようとでも言うのか？やめとけ、お前には無理だ。」

『やってみなきゃ…わからないだろ。刺し違えてでもお前を倒す！』

作間を思い切り睨みつけながらそう言った。

すると諦めたようにため息をついて、

「 …わかったよ。そんな物騒なこと言うなよな…。お望み通り消えてやる。お前こそ…後悔するなよ。」

『お前に言われるまでもない。二度と俺の前に、瑞稀の前に現れるな！』

「おー、こわっ！そんなに警戒しなくたっていいのに。それじゃ…俺、もう行くから。さよなら、龍我。」

微笑みながらそう言って、カフェを後にした。

アイツ… 本当に消えるだろうか？