天使の恋わずらい (ページ41)

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「元に戻すって… まさか…」

『瑞稀とは…もう一緒にはいられない。』

「瑞稀の前から姿を消すつもり？そんなことして、お前は辛くないの？」

『辛いに決まってる… 本当はもっと一緒に居たかった。ずっと一緒に…』

「だったら、無理して離れなくたって…」

『もう無理なんだ！神は運命に逆らう者を許さない。これ以上はもう… 瑞稀の身が危うくなる。』

「魂の消滅… 転生できなくなるかもしれないから？」

『そうだよ… そんなことになったらと思うと恐ろしくて。二度と会えなくなるのが怖くて堪らないんだ。』

「だけど…来世で再び会えたとしても、来世での瑞稀は、また記憶を失ってるよ。龍我のことを愛したことも忘れてる。それでもいいの？」

その言葉は、胸にグサっと刺さった。

『 …いいんだ。これまでだって、ずっとそうだった。いつも忘れられてたんだから…もう慣れてる。』

「お前…バカだな。それに…そんなのお前の自分勝手な理屈でしかないってわかんない？」

『何だと！俺は…瑞稀の為に…』

「瑞稀の為に諦めようとしてるとでも？笑わせるな。瑞稀の為なんて言いながら自分の保身のためなんだろ？人間と交わったことが明るみになったらマズイからな。」

『違う！！俺はどうなっても構わない。ただ…瑞稀を不幸にしたくないだけだ！瑞稀の未来の為に…俺は。ただそれだけを思って…』

俺は下を向いて、唇を噛み締めた。

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だいぶ間が空いてしまいました。
ぼちぼち再開して、なんとかラストまで持っていきたい。亀ペースですが^_^