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何も言い返せない…
そうだ、全てを作間のせいにはできない。
俺は…
自分の願望を優先してしまったんだ。
だって…
ずっと恋い焦がれていたから…
愛してたから…
俺のせいだ…
下を向いて黙り込んでいると、
「 龍我？ 大丈夫？ ちょっと言い過ぎたかな…」
『 いや… お前の言う通りだよ。お前はキッカケを作ったに過ぎない。全ては、俺が悪いんだ。』
「 まぁ… そんなに自分を責めるなよ。」
『 お前、何がしたいんだよ？ 俺を…瑞稀を弄んで満足か？』
「 弄ぶだなんて…人聞きの悪いこと言わないでよ。そんなつもりない…誤解しないで。」
『 だったら… 何の為にこんなこと…』
「 それは… お前を見てると、もどかしくて… 昔の自分を見ているみたいだったから。」
『 え… 昔の自分って… お前も人間に恋してたことがあるとでもいうのか？」
「 昔の話だよ。それに…俺は お前ほどシツコクなかったし。」
『 悪かったな…シツコクて。本当のことだけど…もう300年になる。』
「 すごいな…凄いよ。その一途さ。俺の想いは叶わなかったから… ついお前に自分を重ねてしまって、、お前の恋を成就させてあげたくなったんだ。本当だよ…他意はない。」
目を伏せて、寂しげに呟く作間。
『 作間… お前に悪意がなかったのはわかった。だけど…このままにしておくわけにはいかない。運命の歯車を元に戻さないと。』
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作者名：wawa | 作成日時：2020年3月12日 8時
