天使の恋わずらい (ページ39)

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瑞「どう？仲良く話せてる？」

「うん、話しやすくて盛り上がってるよ。ねっ、龍我！」

コイツ！

何が盛り上がってるだ…
しかも馴れ馴れしい！

でも瑞稀の手前…コイツに調子を合わせるしかなさそうだ。

『ああ、まぁね。色々と話したいことあって、もうちょっと付き合って貰おうかと思ってるよ。いいよな？』

「もちろん。俺、今日ヒマだから、気の済むまで話聞くよ。何でも聞いてよ。」

瑞「本当に打ち解けてるみたいだね。それじゃ、またね。」

何も知らない瑞稀は笑顔で戻っていった。

サンドウィッチを食べている作間に視線を戻し睨みつける。

「こわっ。そんな睨まなくてもいいのに。」

『お前は…天使…なのか？だけど…何か違う気がする。』

「あははは、まぁ、ほぼ正解。元天使ってやつ？」

『堕天使か… 』

「堕天使でも悪魔でも、好きに呼んで。」

『お前、どうしてこんなこと… 瑞稀に危害を加えるような真似、俺が許さない！』

「別に…危害を加えるつもりなんてない。運命の相手との出会いを先延ばしにしただけ。」

『やっぱり…お前が瑞稀の運命の歯車を狂わせたんだな！』

「そうだよ。だからお前の今の幸せは俺のおかげだよね？感謝して欲しいくらいだよ。」

『何だと！ふざけるな！』

「ふざけてない。大体、瑞稀に振り向いて貰えたからって、舞い上がって付き合ったのはお前の意思だろ？お前が拒んでいれば運命の歯車は狂わなかった。違う？」

俺をジッと見つめながら、そう話す作間。