天使の恋わずらい (ページ38)

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瑞稀が戻るのを確認してから…作間に向き直る。

相変わらず笑顔で俺を見つめている。

コイツは… 人間じゃない！

『お前… 何者だ？』

「あれ、やっぱりわかった？」

『当たり前だ！どんなに人間のふりしてたって… 俺達はお互いに一目みたらわかる。』

「まぁ…そうだね。俺の方がお前のこと先に気づいてたから、俺の勝ちだ。」

『は！？何が勝ちだ！だいたい何の勝ち負けだっていうんだ、ふざけんな！』

コイツの得体の知れなさにイライラしていた。

「そんな怒んなって。俺の個人的な賭けみたいなものだから。あんまり気にしないで。」

飄々とした態度を崩さない作間。

「それより、俺に会いたかったんだろ？ずっと俺を避けてたみたいなのに、どういう風の吹き回しなのかなぁ。」

確かに作間のことを探りたかったから会いに来たけど…

まさか…人間じゃなかったなんて、、
予想もしてなかった。

瑞稀の運命が変わったのは、コイツの仕業に違いない。

『お前… 瑞稀に何をした？何が目的なんだ！』

「だから怒るなって。瑞稀に勘付かれてもいいの？」

ハッと気がつくと、瑞稀がコーヒーとサンドウィッチをこちらに運んでくる姿が見えた。

瑞「お待たせ。コーヒーとサンドウィッチだよ。」

「早かったね。お腹すいてたから、早速いただきまーす。」

すぐにサンドウィッチを食べ始める作間。