天使の恋わずらい (ページ37)

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「お待たせ、カフェオレとショートケーキ。俺の奢りだよ。」

『え、いいの？やったー！美味しそう、いただきます。』

「ほんと美味しそうに食べるよね。じゃ、また後でね。」

そう言ってバイトに戻る瑞稀の後ろ姿を見送る。

ケーキを食べ終えて、カフェオレを飲みながら一息つく。

一生懸命に仕事する瑞稀を眺めるのも飽きないな。

瑞稀のことをひたすら観察していると、ふと入ってきた客らしき人物と親しそうに話していた。

誰？知り合いか？

え！？まさか…アイツ、、

しばらくすると、その客と一緒に俺の席に近づいてくる瑞稀。

「龍我！良かったな、龍斗が来たよ。今日は客としてきたんだって。」

作「初めまして。作間龍斗です。龍我さん、ですよね？瑞稀からよく話は聞いてます。」

笑顔で話しかけてくる作間龍斗。

コイツ…

俺は顔が引き攣りそうになるのを何とか堪えた。

『初めまして… 佐藤龍我です。』

「ちょうど良かった！龍斗、龍我の話し相手になってあげてよ。バイト終わるまで待つって言ってるから、少し付き合ってあげて。」

作「うん、俺は構わないけど… 龍我さん、ご一緒してもいいですか？」

『あっ、はい。もちろん。どうぞ。』

「良かった。龍斗は、何にする？」

作「じゃ、コーヒーとサンドウィッチで。」

「オーケー！じゃ、お二人さんごゆっくり。」