天使の恋わずらい (ページ36)

今日:19 hit、昨日:32 hit、合計:10,057 hit

36 ページ36

それから瑞稀と一緒に、バイト先のカフェに向かった。

『あ、あのさ… 前にチラッと話してたことあったバイト先の友達のことなんだけど…』

「あー、前に紹介するって話してたね、そういえば。今日はシフト一緒だったかな？いたら紹介するね！ちょっと変わってるけど良い奴なんだ。」

『うん。名前は…何だったっけ？』

「作間龍斗だよ。龍我と名前似てるね。長身なとこも似てるかな。」

『へー、長身なんだ。それは益々気になるな…』

しばらく歩いて、カフェに着いた。

「今は空いてる時間みたいだから、適当に座って待ってて。」

そう言って瑞稀はスタッフルームに入って行った。

店内を見渡すと、角にガラス張りの個室があったので、とりあえずそこに座った。

しばらくすると、スタッフの制服に着替えた瑞稀が俺が座っている席にやって来た。

「お待たせ！何か飲む？」

『瑞稀… 制服似合ってる。可愛い。』

思わずそう呟いていた。

「もう、からかわないでよ！照れるじゃん。で、何にするの？」

『からかってないよ。思ったこと言っただけ。じゃ、カフェオレとショートケーキ。』

「はい、かしこまりました。俺、今日はバイト3時間くらいだけど、本当にここで待つの？」

『うん、そのつもり。大丈夫だよ、待つの得意だし。3時間なんてすぐだから。』

「そうかなぁ… 結構な時間だと思うけど。」

『平気平気。俺にとっては大した時間じゃない。あっ、その作間…くんは、いた？』

「あー、今日はシフト入ってなかったみたい。残念だったね。またの機会に紹介するね。」

空振りか…

肩透かしをくらった気分。

でも、瑞稀の制服姿も見れたし、まぁいいか。