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雄登の部屋を後にして、早速ビブリオへと向かった。
ビブリオとは、下界で言うところの図書館みたいな場所で、歴史的資料の他に、人間のヒストリーが保管されている。
個人個人それぞれの、人生で起こった出来事が本に記されているのだ。
ビブリオで瑞稀のことを検索して、本を探す。
ここに来ることなんて、ほとんど無いから勝手が分からない。
不慣れながらも奥の棚を探していると… あった！
見つけた、瑞稀の本だ。
確か俺と出会った日の1週間前には、運命の相手と出会ってたはずだよな…
それはハッキリ覚えている。
そのタイミングを見計らって下界に降りたのだから。
少し緊張しながら、ページをめくってみると…
⚪月×日 バイト先にて作間龍斗と出会う。
と記してあった。
作間龍斗！？ そんな…バカな、、
この日に運命の相手と出会っていたはずなのに何故だ？？
コイツは運命の相手じゃない…
こんな名前 聞いたことない。
コイツは一体…誰なんだ？
俺は驚愕のあまり本を落としてしまった。
ハッとして慌てて本を拾う。
これは一体、どういうことなんだ？
そういえば前に、瑞稀がバイト先の友達のことを話してた時…
名前が出てこない…なんて言ってて、
少し変だなって思ったのに、話を聞きたくなくてスルーしてしまっていた。
兆候はあったのに…あの時に対応していれば、こんなことには。
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作者名：wawa | 作成日時：2020年3月12日 8時
