天使の恋わずらい (ページ23)

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昨夜は…結局夜遅くまで飛貴に付き合わされた。

おかげでまたもや寝不足。

いや…寝れなかったのは、今日の瑞稀との約束が気になっていたからだ。

改まって相談したいことって…何？

やっぱりアイツのこと？

そう思うと気が重かったけど、瑞稀のマンションに向かった。

「龍我… いらっしゃい。相変わらず、早いね。」

瑞稀の部屋には何度か来たことあるけど… 今日は少し緊張していた。

『うん… 家も近いし、暇だったから早めに来ちゃった。大丈夫？』

「全然オッケー。部屋散らかってるけど、気にしないでね。」

『気にしないよ。瑞稀の部屋、片付いてたことないし。』

「ちょっと！サラッとヒドイこと言わないでよ。」

『だって俺の部屋よりいつも散らかってるよね？』

「お前の部屋は物がなさすぎるんだよ…あまりに殺風景でビックリしたもん。」

『無駄な物は持たない主義なの。』

「悪かったね、無駄な物に囲まれてて。」

『悪くない。瑞稀はそれでいいんだよ。瑞稀が好きな物は俺も好きだから。』

微笑んでそう告げると、照れたように目を逸らした。

「龍我って… いや、何でもない。何か飲む？」

『うん… コーラある？』

「あるよ。その辺に座って待ってて。」

リビングのソファに座った。

落ち着け… 俺。

何だかそわそわと落ち着かない気分だった。